この映画すばらしい。

舞台は現在のイラン。インディー・ロックを歌う若者が、「自由に音楽をやりたい」ために、バンドメンバーを探し、仲介人の紹介もあって、一人、また一人と、テヘランで活動するミュージシャンと知り合っていく。
もちろん彼らも、地下シーンで秘密裏に活動するミュージシャンだが、その音楽ジャンルは伝統音楽だけでなく、メタル、ブルース、テケテケのジャズ・フュージョン、ペルシャ語のヒップホップ、ダイナソーJRみたいなのと、我々が想像する何倍も幅広い。
そして自室の壁にもカート・コバーンやJoy Divisionのポスターが貼ってあり、話題にはビル・ブルッフォード(キング・クリムゾン)が飛び出るなど、部室や公園で飽きずに音楽話を続けていたあの頃の自分と同じ光景が見られるのだ。

音楽好きを自認するなら絶対に見てほしい映画です

ペルシャ猫を誰も知らない DVD[日本語字幕付き]』
ペルシャ猫を誰も知らない オリジナル・サウンド・トラック』

音がうるさいから近所の人に追い出され、やむなく牛小屋で練習し続けるバンドなんて、原点であり頂点ではないか